高齢者の介護予防に効果的なトレーニングとは

転倒して骨折などのケガをして、寝たきりになってしまったというケースは多くあり、介護が必要な状態になる高齢者が増えています。ケガをしにくい体になることや、ケガをしても要介護状態にならないようにするために介護予防はとても重要です。

高齢者の介護予防を目的とした筋力トレーニングについて知識をつけておくと、介護予防に携わる際にもとても役立ちます。
若い人が必要とする筋力と、介護予防で必要になる筋力は異なります。
筋力トレーニングというと、ダンベルを使ったりバーベルを持ち上げたり、トレーニングマシンを使ったりというのをイメージしがちですが、高齢者の場合は必須ではありません。

スポーツ選手の場合は筋力をつけたり筋肉量を増やす必要がありますが、高齢者の場合は筋肉ムキムキになる必要はなく、ケガが予防できるだけの筋力があれば十分と言えます。

日常生活のなかでどれだけの筋肉が使われているか意識してみましょう。
例えば足の指を自由に動かしてみると短指伸筋に、足首の曲げ伸ばしでは前脛骨筋と下腿三頭筋に負荷がかかります。
イスから立ち上がる時には大殿筋と大腿四頭筋、大腿二頭筋に負荷がかかります。

これだけの動作で下肢の筋肉に負荷がかかったことになります。
これらの動作を筋肉を意識しながらゆっくり行うことで、筋力トレーニングになり、筋肉の衰えを予防する効果が期待できます。
また、呼吸も立派な筋力トレーニングになります。
お腹を両手で押しながら呼吸するとお腹に負荷がかかります。
介護予防に携わる方は、これらの知識を身につけておくことで資格取得の際にも活かせるでしょう。